だいぶ経ってしまいましたが、、
5/31の金春円満井会の能「鉄輪」、ご覧下さった皆様、ありがとうございました~!
お客様が沢山お越し下さり、有り難かったです。
私の前の、能「杜若」の村岡聖美は、ご存じの方も多いかと思いますが、私の玄人弟子です。
私も自分のことが精一杯なのに後進を育てるなんて、、、とも思いますが、私が恩師から受けてきたご恩を、やはり後進に還すことが真のご恩返し、とも思い、ここまで育てております。
今回も、伝えるべきことは全て伝えました。
そして、本番は、私も次の自分の準備があったこともありますが、舞台は全く見ていません。
もう、本番は、自分の生きざま、自分の想いをぶつけて、完全燃焼して、それをお客様に観て頂くしかないですから。
なので、お客様に、村岡聖美の能「杜若」がどのように見えたのか、御聞きしてみたいです。
まだまだ未熟ですが頑張っておりますので、応援のほど宜しくお願い申し上げます。
さて、私の能「鉄輪」。
コワーイ能なのに、「可哀想で涙が出てきた」という感想をお聞かせ頂いた方がいらっしゃいました。
私は、この能は、哀しい哀しい能だと思いました。
そして、男にもう何も想いが無かったら、離婚届にハンコ捺して、はい、きれいサッパリさようなら~!となるはず。
そうなっていないのは、
「今でも、好きで好きでたまらない」
のだと思うのです。
だから、「だい~好き!」だった想いが、何かの拍子に、ドミノ倒しのように、一挙に怒りや恨みの気持ちになってしまう。
だから、このコワーイ、能「鉄輪」の女も、可哀想で哀しい女なんだと思うのです。
なので、そんな空気が伝わるといいなと思いました。
自分では反省点色々ありますが、うまくいったと今思えば感じるのは、能が終わって、橋かかりを幕まで帰って行くときに、気持ちが切れずに舞台そのままでやりきれたところです。
とにかく、ありがとうございました~!
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能「鉄輪」、ありがとうございました~!
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