次の私の舞台は、これです!
今週末の、1/14日曜 、超地元の横浜 久良岐能舞台主催公演にて、秘曲「乱」を舞わせて頂きます。
能の中での「三大秘曲」が、「道成寺」の「乱拍子(らんびょうし)」、「石橋(しゃっきょう)」の「獅子」、そしてこの「猩々(しょうじょう)」の「乱(みだれ)」です。
お酒の大好きな妖精猩々が、酔いながら舞う「乱」には、特殊な足遣いが沢山出てきます。
私がこの曲を披いた(初演した)のが、22歳の時でした。
79世宗家故金春信高先生が、祖父の追善で舞う私の為に、正に「手取り足取り」、教えて頂いた曲です。
今回、実に、22年振りに、舞わせて頂きます。
教えて頂いたことを思い出しながら自分で稽古していると、あの当時のことが色々と頭に浮かんできます。
あの時は、とにかく必死で、真っ直ぐでした。
終演後のパーティーで、挨拶に立たれた信高先生が、思いの外私の「乱」を褒めて下さって、
その後に挨拶に立った私は、祖父が力を貸してくれたのかもしれないと思いつつ、涙しながら、皆様へ感謝と御礼を申し上げたことを思い出しました。
(その席上で、信高先生から、祖父の梅村平史郎という名前を芸名として継いだらどうか、と言われたことも思い出しました)
あれから、もう22年。
22年間の想いと、そしてお酒の大好きな妖精の愉しい舞になるように、新年の言祝ぎに相応しいものになるように頑張ります!
超地元の、久良岐能舞台での、私としては初の本格能の上演です!
久良岐能舞台の舞台は、建築家山崎楽堂の設計で、戦前の東京芸大の稽古舞台だったものとお聞きしています。
広大な久良岐公園の一角にあり、敷地は昔々はお寺(尼寺)だったところだそうです。
なので、とても風情があり、ここは京都か?と錯覚してしまいます。
まだチケットはあるようなので、お時間ある方は是非!
頑張ります!
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能の魅力発信プロジェクト 能「猩々乱」
日 程
平成 30年 1月 14日(日)
13:30開場 14:00開演
内 容
解説 三浦裕子(武蔵野大学教授)
仕舞
高砂 村岡聖美
老松 井上貴覚
狂言 因幡堂 善竹富太郎
能 乱 山井綱雄
新年初催事は金春流 能「猩々乱」です。能だけでなく、仕舞(高砂、老松)や狂言(大蔵流 因幡堂)と見応えたっぷりの演目をご用意しております。解説もございますので初めての方でもお楽しみいただけます。是非お出でください。
出 演
山井綱雄/金春憲和/村岡聖美/井上貴覚/善竹富太郎/吉田信海/野口能弘/三浦裕子(解説)他
参加費
全席自由 5,000円/※未就学児参加不可
問合せ
久良岐能舞台/TEL.045-761-3854