3.11 14:46 黙祷

もう間もなく、あれから、3年。

3.11    14:46


昨日のニュースで、先月  2/11に「息吹の会」として、能「羽衣」のシテを全力投球で目一杯勤めた、宮城県名取市の閖上の、遅々として進まない復興のレポートを見た。

まだ赤子であった我が子の手がかりを必死で探している、同世代の夫婦の姿に息が詰まる思いがした。

ちょうど１年前に伺った、閖上の小高い丘の上の慰霊碑。
見渡す限りなにもなくなってしまった、閖上。



まだ、なにも終わっていない。


ギリギリまで行った、原発最前基地。

今でも苦しみ、しかも前を向いて歩いている、名取市と同じく先月チャリティー能公演で訪れた、福島県相馬市の相馬高校の皆さん。


もうこの日なのではっきり言いますが、もう原発は止めにして欲しい。

もう、絶対開かないと誰もが思っていた、絶対開いてはいけない、「パンドラの箱」が開いてしまったのだから。

日本人が、３年前の今日の日のことから、学ばなくては。

でなければ、亡くなって未だに不明の15000人もの人々、未だに苦しんでいる30000人もの人々に申し訳ないではないか。

無数に流されている涙を、無駄にしないために。


今日は、広島、長崎、終戦記念日、阪神淡路と共に、日本人が忘れてはならない日だ。


岩手県、宮城県、福島県の震災で苦しんだ全ての方々へ。


黙祷。