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Channel: 能楽師・山井綱雄の~日々去来の花~
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4/5 今年最初の能シテ役公演!

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来月の4/5日曜日、今年最初のシテ役を金春会にて勤めます!!





山井綱雄  今年最初のシテ 公演  ご案内

金春会 定期能  
平成27年 4月5日日曜日
12時半開演    (「善知鳥」開演 15:45頃  終演17時 頃 )    国立能楽堂 

能「善知鳥『うとう』」
シテ 山井綱雄   
子方 山井惠登(けいと:次男7歳・2度目の子方舞台)   ツレ 井上貴覚
(他に  能「加茂」山中一馬、狂言 「酢薑」大藏吉次郎、能「蝉丸」櫻間金記)
  
能「善知鳥」あらすじ
  諸国を巡る僧が、陸奥国(今の青森県)外の浜(そとのはま、外ヶ浜ともいう)へ行く途中、越中国(今の富山県)立山に立ち寄ります。そこに一人の老人が現れ、僧に頼みごとをしました。
  その老人は実は、昨年亡くなった外ヶ浜の猟師の亡霊でした。頼みごととは、外の浜に着いたら、自分の妻と子の家へ行き、簑笠を手向けて弔って欲しいというものでした。
  突然の依頼に驚いた僧は、いいかげんなことはできないと返答します。すると老人は、これを証拠にといい、着ていた着物の片袖をほどいて渡し、消えていきました。
  僧は外の浜に着き、猟師の妻子の家を訪ねます。不思議にも、その家にあった猟師の着物には片袖がなく、僧の持参した袖がぴったりと合いました。
  簑笠を手向け、僧が猟師を弔っていると、猟師の亡霊が現れます。
  亡霊は生前、善知鳥をはじめ、鳥獣を捕獲し、殺し続けた罪により、苦しんでいることを明らかにします。そして、地獄で化鳥に変じた善知鳥から、責め苦を与えられる様子を見せ、僧に助けてくれと訴えて、消え失せていきました。
(みどころ)
  生きることにまつわる哀しさを、陰影深く描き出した、凄惨な曲です。
  曲名の善知鳥とは、鳥の名前です。親鳥が「うとう」と鳴き、子鳥が「やすかた」と鳴くように聞こえるといわれます。主人公の猟師は、この性質を利用して、鳴きまねで善知鳥を捕獲する猟を行っていました。
  残酷な猟で夥しい殺生を行ったことが、深い罪であり、地獄へ堕ちることになりました。しかし、そんな残酷な猟を生業としなければ、家族を養うこともできなかったでしょう。
  生きるために、生き物の命を奪い去らねばならない人間の悲哀。
  研ぎ澄まされた動きと腹の据わった謡でそれをくっきりと描き出す。能の表現力の凄みを感じます。
  最後のシーン、地獄の描写は忘れられません。 《能.comより引用させて頂きました》
 
チケット  全自由席   5.000円
(学生25歳以下 2.500円)
●お申し込み
山井綱雄後援会事務局
電話  070 6526 0270
FAX    03 5397 0443
 tsunaofc@yahoo.co.jp

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