来年の11/5金曜日、伝説の新作能「鷹姫」を上演させて頂きます。
昨年、横須賀芸術劇場での「鷹姫」に呼んで下さった観世喜正さんから「綱ちゃんもやったらいいじゃん」と言われ、その気に(笑)。(観世銕之丞先生にもご了解を頂きました)
出演能楽師は下記の貼付の通りです。
凄い能楽師メンバーが集まって下さいました。
(本当はもっと声かけしたかった能楽師いるのですが残念です、、、)
このメンバーが集まるだけでも凄いのに、これを演出して下さるのが、シェイクスピア演出家の木村龍之介さん。
「鷹姫」の上演形態が既にヨーロッパ演劇を強く意識した造りの為、木村さんが演出されると面白いのではと思い立ちました。
既に「鷹姫」の上演形態は幾つか出来上がっていて、既存のものに乗っかるのも楽なのですが、私は敢えて、再構築する大変な方を選びました(笑)。
昨日はその来年に向けての諸々ミーティング。
昔の映像も含めて観ながら、木村さんと意見交換。
既に木村さんからも面白いアイデアが色々出ました。
「鷹姫」は横道萬里雄先生作。観世寿夫先生、栄夫先生、先代銕之丞先生、野村萬先生、万作先生達によっての昭和42年の初演以来、50年以上数多くの方々が取り組んでこられました。
新作能というか、既に『新古典能』の領域です。
能「鷹姫」は、アイルランドの詩人イエイツの作品を基に書かれています。
イエイツ自身、シェイクスピアにかなり影響を受けた人だそうです。
能の凄みや美意識を変えずに、どう現代と接点を見出だすか?
通常の現代劇稽古と異なり、能楽師全員が集まっての稽古の回数にも限界がある為、木村さんと私とのミーティングは夏頃まで重ねていくことになろうかと思います。それから、能楽師の稽古と。
「鷹姫」は、未来を見据えて、観世寿夫先生達が創り上げてきた能だと思います。
であるならば、今この2020年、2021年という年を踏まえて、未来を見据えて再構築出来たらと思うのです!
『今この時だからこその「鷹姫」』を、目指したいと思います!!
(昨日の写真を撮り忘れたので(笑)過去のものを)
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第16回 山井綱雄之會
2021年 11月5日金曜日 18:30開演
国立能楽堂
新作能 「鷹姫」
鷹姫 宝生和英(シテ方宝生流20世宗家)
老人 櫻間金記(シテ方金春流) 観世喜正(シテ方観世流)
空賦麟 山井綱雄(シテ方金春流)
コロス 高橋忍 辻井八郎 (シテ方金春流) 和久荘太郎(シテ方宝生流) 豊嶋晃嗣(シテ方金剛流) 佐々木多門(シテ方喜多流) 舘田善博(ワキ方宝生流) 大藏彌太郎 大藏基誠(狂言方大蔵流)
後見 金春憲和(シテ方金春流81世宗家)他
囃子方
笛 藤田貴寛
小鼓 鵜澤洋太郎
大鼓 柿原光博
太鼓 吉谷潔
演出 木村龍之介 (演出家 劇作家)
伝説の異流新作能「鷹姫」。宝生ご宗家始め、超豪華競演能楽師!演出を新進気鋭のシェイクスピア劇演出家木村龍之介氏を迎え、能楽と能楽師の新たな可能性を探ります!