いよいよ、今年の最終公演!!
「文の会」
12/23土曜 銀座シックスに4月にオープンした観世能楽堂です。
昔から親しくさせて頂いてきた、観世流武田文志くんが、満を持して、自身の会を旗揚げ!
しかもそれが、40歳という異例の若さでの大曲「定家」への挑戦!
先週私も副地頭を勤めさせて頂き、この「定家」という能の奥深さは、身を持って体感しただけに、この情念の極地ともいえる大曲を、文志くんがどう挑むのか?興味は尽きません。
また、廻りを固める共演陣も、正に最強といえる方々です。
ハッキリ言って、この若さでの大曲「定家」への挑戦は、無茶苦茶である!といえます(笑)!
しかしながら、一見「馬鹿じゃないの」と思われることにも果敢にも挑む、その正に彼の名前の『志(こころざし)』に、リスペクトとシンパシーを感じるのです。そして武田文志なら、何かやってのけるのでないか?そんな期待も当然ある訳です。
私は、文志くんからご指名頂き、『泣く子も黙る』現在最高の能楽囃子方で、人間国宝・亀井忠雄先生との、一調「雲林院」を勤めさせて頂きます!!
能楽師の方々でしたら、忠雄先生と、謡一人大鼓一人の「一調」という舞台が、如何に過酷で恐ろしい!舞台であるか、お分かりかと思います(苦笑)!!
これ以上の、こちらが武者震いする方はいらっしゃいません。
正に、極限のタイマン真剣勝負です。
先週から、引き続いて、超一流の方とお相手頂き勉強させて頂きます。
有難いです。
「雲林院」という曲が、在原業平の伊勢物語に由来するものなので、バチバチ!ではない、幽玄な曲ですが、精一杯謡いたいと思います!
文志くんへの祝意を含めて、今年最後の舞台、精一杯、勤めさせて頂きます。
宜しくお願いします!!