さて!お盆も過ぎて、いよいよ、本日より今年2017年の後半戦が始まりました!!
明後日、8/19土曜日に、清里でのイベントが皮切りで、今年一杯(厳密には来年の年明けからあるのですが!)、ずっと舞台等が目白押しです!
このお盆の時期も、この下半期の舞台の数々の様々諸々の稽古がスタートしています!!
みんなで集まって稽古するものから、数人のもの、はたまたマンツーマンで「どうしようか?」と相談するものまで、様々。
もちろん、私一人で、チマチマとコツコツと、地味に(笑)、稽古を重ねていくものもあります。
本日は、福島県いわき市でのお弟子さんへのお稽古なのですが、その前に、80世金春安明先生宅へ皆が集合。
12月に、流儀の重鎮であり、能楽師として心より敬愛申し上げている本田光洋先生が、金春流としては何と35年振りとなる、最高秘曲「檜垣」を舞われます。
その、下申し合わせ。
なにせ、前回が35年前。
私は小学生のハナタレ小僧でしたので、当然、その舞台を知りません。
私は地謡を謡わせて頂きますが、この「檜垣」は初めてな訳です。
これで、最高秘曲「伯母捨」「檜垣」「関寺小町」の全てを地謡させて頂いたことになります。ありがとうございます!
今回の「檜垣」は、35年振りということもあり、また上演回数がまだ金春流では少なく、安明先生が改訂を加えられました(改訂といいますか、元々の金春流の伝来に近い形に戻されたとのこと)。
かつて、この「檜垣」を、恩師79世金春信高先生がシテを勤めてられたことがあり、その時の上演時間が、何と、、、、、
2時間50分!!!
驚異的な長さです!!
その2時間50分の「檜垣」を舞い終えられた信高先生が、その後に仰っておられたという、名言が伝わっています。
「これは、『芸』でなくて『行』だ。」
能の最高秘曲とは、正に、能楽師の人生の集大成。
その舞台を踏むこと、勤めること、これ即ち、『行』なのですね!