私、金春流能楽師・山井綱雄が能楽の啓蒙と、「超一流を目指すなら超一流に揉まれなければならない」との想いから、人間国宝の先生方に揉まれての自己研鑽の為に立ち上げた 、『山井綱雄之會』。
昨年の8月29日、第十回記念公演として、二度目の大曲「道成寺」に挑み、満席のお客様の中で大怪我をしつつも、最後まで舞台を勤め抜きました。
あれから、一年半後の来年2017年2月26日(日曜)、第十一回より「山井綱雄之會」を新たなテーマの元、リスタートさせます!
それは、ズバリ、『能の新たな表現』。
私は、様々なジャンルのアーティストとあらゆる競演・コラボを重ねてきましたが、いわゆる新作能に代表される、現行能の新たな表現・可能性の探究には、直接には取り組まず、あえて避けてきました。
私の人生最大の恩師・金春流七十九世宗家・故金春信高先生は、いわゆる『新作能不要論者』でした。「新しく創っても、結局、現行曲の何かには似てしまうのだ」と。なので私も、正直、新作能にはいいイメージを持っていませんでした。また、能は『詩劇』であり、謡本(能の台本)の日本語が、洗練されて紡ぎ出された美しい日本語でないと、能としては成立しないのではないか?との想いが、私の中には予てから強くありました。
そんな中での、この新作能『光の素足』との出会いでした。衝撃でした。
二年前に、観世流能楽師・中所宜夫師にお誘いを受け、中所師のライフワークである「能楽らいぶ」という場で中所師と競演し、中所師が作られた今回の新作能「光の素足」の存在を知り、相手役を勤めさせて頂き、その世界観を体感しました。
今の現代人なら、誰もが知っている、日本文学界の巨人・宮沢賢治。その宮沢賢治が紡ぎ出した綺羅星の如くの文学作品・日本語の素晴らしさは、私が今更語るまでもありません。
その、宮沢賢治の文学世界が、見事にこの新作能『光の素足』には表現されていました。
この新作能『光の素足』には、宮沢賢治作の同名の原作「光の素足」をはじめ、あの有名な「雨ニモマケズ」の詩の全文が、この能では「クセ」という場面でそのまま使われています。(他にも、幾つかの宮沢賢治の作品がそのまま使われています。)
そして、奇をてらうような新作能ではなく、作者の中所師の実直なお人柄そのままに、地に足のついた、しっかりした作品で、且つ現代の人の心を打つ作品であると感じました。
そして私は、この作品を是非自分で舞ってみたい、と新作能に初挑戦をする気持ちに至りました。
少年・一郎と『光の素足』との出会い。
能は原作の後日談として始まります。
弟を失い、人生に迷い苦悩する、一郎の観たものは?
再び一郎の前に現れた、『光の素足』のメッセージとは?
宮沢賢治の夢の世界を、伝統的な能として表現する。
ご覧頂いた方々に生きる希望と力を与える、この新作能。
宮沢賢治ファンの方も、初めて能をご覧になる方にも、能の通な方にも、楽しんで頂けることと思います。
当日は、作者の中所師と私の解説の他、私の恩師で来年卒寿を迎えられる富山禮子先生に仏さまを讃える「誓願寺」を、八十世宗家・金春安明先生には、宮沢賢治のような星の世界を描いた「天鼓」を舞って頂きます。
そして、予てより親交のあります女優・五大路子さんに、宮沢賢治の原作を、能舞台にて朗読頂きます。演奏は、普段より親しくさせて頂いている二十五絃箏奏者・中井智弥さん。この二人のコラボレーションだけでも、かなりの聞き応えのあるものになろうかと思います。
私のまた新たな挑戦を、是非見届けにいらして下さい!
金春流能楽師
山井 綱雄
~~~~~~~~
能楽 金春流
第十一回 山井綱雄之會
宮沢賢治原作 新作能 「光の素足」金春流版初演!
宮澤賢治の童話の世界観を能にした新作能「光の素足」(観世流 中所宜夫師作)を金春流versionとして初上演。五大路子氏の朗読と中井智弥氏の二十五絃筝の音色、山井綱雄初挑戦の新作能で宮沢賢治の世界に誘います。
■ 日時
2017年2月26日(日)14:00時開演 (17:30時終演予定)
■ 出演
解説とお話
山井綱雄
中所宜夫(観世流能楽師)
朗読 光の素足 (宮沢賢治 作)
:五大路子(女優)
二十五絃筝:中井智哉(二十五絃箏奏者)
仕舞
誓願寺クセ:富山禮子
天鼓:金春安明 (金春流八十世宗家)
新作能「光の素足」
原作 宮沢賢治
能作 中所宜夫
金春流版 節附・監修 金春安明
金春流版 型附・演出 山井綱雄
シテ(老人/光の素足):山井綱雄
ツレ(少年一郎):中所宜夫
アイ(ボウセ童子・蠍):山本則重
アイ(チュンセ童子・大烏):山本則秀
笛: 一噌幸弘
小鼓: 田邊恭資
大鼓: 安福光雄
後見: 金春安明
地頭: 高橋 忍
■料金
S 席(正面席) 10,000円
A席(脇正面席) 8,000円
B席(中正面席) 6,000円
学生席(GB席) 3,000円
■ 会場
国立能楽堂
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1
JR中央・総武線 千駄ヶ谷駅下車徒歩5分
都営地下鉄大江戸線 国立競技場駅下車徒歩5分
東京メトロ副都心線 北参道駅下車徒歩7分
■お申し込み・お問合せ
Confetti(カンフェティ)
http://confetti-web.com/
0120-240-540
通話料無料・オペレーター対応(受付時間 平日10:00~18:00)
山井綱雄後援会会員限定ダイヤル070-6526-0270(10:00~18:00)
tsunaofc@yahoo.co.jp
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昨年の8月29日、第十回記念公演として、二度目の大曲「道成寺」に挑み、満席のお客様の中で大怪我をしつつも、最後まで舞台を勤め抜きました。
あれから、一年半後の来年2017年2月26日(日曜)、第十一回より「山井綱雄之會」を新たなテーマの元、リスタートさせます!
それは、ズバリ、『能の新たな表現』。
私は、様々なジャンルのアーティストとあらゆる競演・コラボを重ねてきましたが、いわゆる新作能に代表される、現行能の新たな表現・可能性の探究には、直接には取り組まず、あえて避けてきました。
私の人生最大の恩師・金春流七十九世宗家・故金春信高先生は、いわゆる『新作能不要論者』でした。「新しく創っても、結局、現行曲の何かには似てしまうのだ」と。なので私も、正直、新作能にはいいイメージを持っていませんでした。また、能は『詩劇』であり、謡本(能の台本)の日本語が、洗練されて紡ぎ出された美しい日本語でないと、能としては成立しないのではないか?との想いが、私の中には予てから強くありました。
そんな中での、この新作能『光の素足』との出会いでした。衝撃でした。
二年前に、観世流能楽師・中所宜夫師にお誘いを受け、中所師のライフワークである「能楽らいぶ」という場で中所師と競演し、中所師が作られた今回の新作能「光の素足」の存在を知り、相手役を勤めさせて頂き、その世界観を体感しました。
今の現代人なら、誰もが知っている、日本文学界の巨人・宮沢賢治。その宮沢賢治が紡ぎ出した綺羅星の如くの文学作品・日本語の素晴らしさは、私が今更語るまでもありません。
その、宮沢賢治の文学世界が、見事にこの新作能『光の素足』には表現されていました。
この新作能『光の素足』には、宮沢賢治作の同名の原作「光の素足」をはじめ、あの有名な「雨ニモマケズ」の詩の全文が、この能では「クセ」という場面でそのまま使われています。(他にも、幾つかの宮沢賢治の作品がそのまま使われています。)
そして、奇をてらうような新作能ではなく、作者の中所師の実直なお人柄そのままに、地に足のついた、しっかりした作品で、且つ現代の人の心を打つ作品であると感じました。
そして私は、この作品を是非自分で舞ってみたい、と新作能に初挑戦をする気持ちに至りました。
少年・一郎と『光の素足』との出会い。
能は原作の後日談として始まります。
弟を失い、人生に迷い苦悩する、一郎の観たものは?
再び一郎の前に現れた、『光の素足』のメッセージとは?
宮沢賢治の夢の世界を、伝統的な能として表現する。
ご覧頂いた方々に生きる希望と力を与える、この新作能。
宮沢賢治ファンの方も、初めて能をご覧になる方にも、能の通な方にも、楽しんで頂けることと思います。
当日は、作者の中所師と私の解説の他、私の恩師で来年卒寿を迎えられる富山禮子先生に仏さまを讃える「誓願寺」を、八十世宗家・金春安明先生には、宮沢賢治のような星の世界を描いた「天鼓」を舞って頂きます。
そして、予てより親交のあります女優・五大路子さんに、宮沢賢治の原作を、能舞台にて朗読頂きます。演奏は、普段より親しくさせて頂いている二十五絃箏奏者・中井智弥さん。この二人のコラボレーションだけでも、かなりの聞き応えのあるものになろうかと思います。
私のまた新たな挑戦を、是非見届けにいらして下さい!
金春流能楽師
山井 綱雄
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能楽 金春流
第十一回 山井綱雄之會
宮沢賢治原作 新作能 「光の素足」金春流版初演!
宮澤賢治の童話の世界観を能にした新作能「光の素足」(観世流 中所宜夫師作)を金春流versionとして初上演。五大路子氏の朗読と中井智弥氏の二十五絃筝の音色、山井綱雄初挑戦の新作能で宮沢賢治の世界に誘います。
■ 日時
2017年2月26日(日)14:00時開演 (17:30時終演予定)
■ 出演
解説とお話
山井綱雄
中所宜夫(観世流能楽師)
朗読 光の素足 (宮沢賢治 作)
:五大路子(女優)
二十五絃筝:中井智哉(二十五絃箏奏者)
仕舞
誓願寺クセ:富山禮子
天鼓:金春安明 (金春流八十世宗家)
新作能「光の素足」
原作 宮沢賢治
能作 中所宜夫
金春流版 節附・監修 金春安明
金春流版 型附・演出 山井綱雄
シテ(老人/光の素足):山井綱雄
ツレ(少年一郎):中所宜夫
アイ(ボウセ童子・蠍):山本則重
アイ(チュンセ童子・大烏):山本則秀
笛: 一噌幸弘
小鼓: 田邊恭資
大鼓: 安福光雄
後見: 金春安明
地頭: 高橋 忍
■料金
S 席(正面席) 10,000円
A席(脇正面席) 8,000円
B席(中正面席) 6,000円
学生席(GB席) 3,000円
■ 会場
国立能楽堂
東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1
JR中央・総武線 千駄ヶ谷駅下車徒歩5分
都営地下鉄大江戸線 国立競技場駅下車徒歩5分
東京メトロ副都心線 北参道駅下車徒歩7分
■お申し込み・お問合せ
Confetti(カンフェティ)
http://confetti-web.com/
0120-240-540
通話料無料・オペレーター対応(受付時間 平日10:00~18:00)
山井綱雄後援会会員限定ダイヤル070-6526-0270(10:00~18:00)
tsunaofc@yahoo.co.jp

