さてさて、11/13日曜 今年最後の流儀の公演 金春会での、私の能『一角仙人』。
既報の通り、流儀を 能楽界を代表する名手・櫻間金記先生が、ツレをお相手下さいます!
その、型の打ち合わせと稽古を、昨日、行いました。
この能『一角仙人』では、シテの一角仙人が、ツレの旋陀夫人(せんだぶにん)から酒を呑まされ、色仕掛けに合って、やおら一緒に舞を舞います。
(最期には、酔っ払って倒れてしまいます(笑))
その、酒を勧められるところから、旋陀夫人が舞を舞始め、こちらの一角仙人が誘われてフラフラと舞う、というところを打ち合わせさせて頂きました。
実は舞の部分は、「楽」(がく)という、お囃子だけの演奏で舞うのですが、足拍子を何十発と踏むのです。
その踏み方が、私が教わった金春宗家と、金記先生のルーツである櫻間家で、かなりの部分で微妙に踏み方が違うことが判明!!
先生の踏み方でどうぞ、と申し上げたら、いいよ合わせるから、どうやってやるの?と言われ、他の型も全て金春宗家の型に合わせて頂くことになりました。
金記先生と私とでは、30年のキャリアの差があります。
私が子供の頃の昔は、子方(子役のこと)にもよく使って頂きました。
能「橋弁慶」で、弁慶と牛若丸で、チャンバラ切り合いをさせて頂いたこともありました。
要するに、親子ほどの違いです。
しかし、30年以上の時を経て、こうして、同じ舞台に並んで舞を舞う、しかも、私がシテ、だなんて、金記先生の隣で舞いながら、能とは凄いもんだと改めて思ったり、感慨に耽ったりしました。
先日の、他流の方々との競演とはまた違った、ゾクゾク感・緊張感があります。
始まる前からこんなこと言っては何ですが、やはり、30年のキャリアの差は、いかんともし難いです。
しかし、大先輩の胸を借りて、こちらも精一杯頑張って、勉強させて頂きたいと思います!!
~~~~~~~~~
金春会定期能
平成28年 11月 13日日曜
12時30分開演 (11時45分開場)
於 国立能楽堂
(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)
能 一角仙人
シテ(一角仙人)山井綱雄
ツレ(旋陀夫人)櫻間金記
ツレ(龍神)山井綱大 山井惠登
ワキ 福王和幸
笛 松田弘之
小鼓 住駒充彦
大鼓 亀井広忠
太鼓 梶谷秀樹
後見 本田光洋
地頭 金春安明(金春流80世宗家)
他に、
狂言 樋の酒
シテ 野村万作(人間国宝)
能 経政 シテ 櫻間右陣
能 葛城 シテ 佐藤俊之
(一角仙人の開演:15時過ぎ 終演:16時20分頃予定)
(一角仙人 あらすじ)
鹿の胎内より生まれために一本の角を持つ仙人は、一角仙人と呼ばれた。龍神との争いの末、一角仙人は神通力で龍神たちを岩屋へ封じ込めてしまった。それにより天竺の波羅奈国では雨が降らなくなったために、困った帝は仙人の神通力を奪おうと、美しい旋陀夫人を始めとした一行を仙人の元へやった。
道に迷った旅人の振りをして仙人の元へやってきた官人と旋陀夫人は、仙人に酒を飲ませ舞を舞い、酔いつぶして神通力を奪ってしまう。
すると岩屋が鳴動し、封じ込められていた龍神たちが飛び出し、驚いて目を覚ました一角仙人は、龍神を制しようとするが、叶わず倒れ伏す。龍神は嵐を起こし大雨を降らして、その中を飛び去って行ったのだった。
山井綱雄より一言
私の今年最後のシテ役です。
「一角仙人」は、金春流中興の祖の一人 59世金春禅鳳 作の金春流ゆかりのスペクタクル能。珍しい演目です。歌舞伎十八番「鳴神」の原曲です。
ツレには、なんと、金春流を代表する名手・櫻間金記先生!ツレは通常は同世代もしくは下の世代が勤めるものですが、この能のツレは大切な役であり、かつ有り難いことですが金記先生自ら手を挙げて下さいました!一緒に合舞をします!幼少期よりお世話になっています金記先生との大変に有り難い刺激的な機会です!
そして、まだ拙い芸ですが、長男・綱大(中1)、次男・惠登(小3)も揃って出演します。
狂言は、人間国宝・野村万作先生!最高の芸を拝見出来ます。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
宜しくお願い致します。
山井綱雄
チケット 全自由席
一般 5.000円
25歳以下優待席 2.500円
チケットお申込み:
山井綱雄後援会 TEL:070‐6526‐0270
E-mail:tsunaofc@yahoo.co.jp
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既報の通り、流儀を 能楽界を代表する名手・櫻間金記先生が、ツレをお相手下さいます!
その、型の打ち合わせと稽古を、昨日、行いました。
この能『一角仙人』では、シテの一角仙人が、ツレの旋陀夫人(せんだぶにん)から酒を呑まされ、色仕掛けに合って、やおら一緒に舞を舞います。
(最期には、酔っ払って倒れてしまいます(笑))
その、酒を勧められるところから、旋陀夫人が舞を舞始め、こちらの一角仙人が誘われてフラフラと舞う、というところを打ち合わせさせて頂きました。
実は舞の部分は、「楽」(がく)という、お囃子だけの演奏で舞うのですが、足拍子を何十発と踏むのです。
その踏み方が、私が教わった金春宗家と、金記先生のルーツである櫻間家で、かなりの部分で微妙に踏み方が違うことが判明!!
先生の踏み方でどうぞ、と申し上げたら、いいよ合わせるから、どうやってやるの?と言われ、他の型も全て金春宗家の型に合わせて頂くことになりました。
金記先生と私とでは、30年のキャリアの差があります。
私が子供の頃の昔は、子方(子役のこと)にもよく使って頂きました。
能「橋弁慶」で、弁慶と牛若丸で、チャンバラ切り合いをさせて頂いたこともありました。
要するに、親子ほどの違いです。
しかし、30年以上の時を経て、こうして、同じ舞台に並んで舞を舞う、しかも、私がシテ、だなんて、金記先生の隣で舞いながら、能とは凄いもんだと改めて思ったり、感慨に耽ったりしました。
先日の、他流の方々との競演とはまた違った、ゾクゾク感・緊張感があります。
始まる前からこんなこと言っては何ですが、やはり、30年のキャリアの差は、いかんともし難いです。
しかし、大先輩の胸を借りて、こちらも精一杯頑張って、勉強させて頂きたいと思います!!
~~~~~~~~~
金春会定期能
平成28年 11月 13日日曜
12時30分開演 (11時45分開場)
於 国立能楽堂
(東京都渋谷区千駄ヶ谷4-18-1)
能 一角仙人
シテ(一角仙人)山井綱雄
ツレ(旋陀夫人)櫻間金記
ツレ(龍神)山井綱大 山井惠登
ワキ 福王和幸
笛 松田弘之
小鼓 住駒充彦
大鼓 亀井広忠
太鼓 梶谷秀樹
後見 本田光洋
地頭 金春安明(金春流80世宗家)
他に、
狂言 樋の酒
シテ 野村万作(人間国宝)
能 経政 シテ 櫻間右陣
能 葛城 シテ 佐藤俊之
(一角仙人の開演:15時過ぎ 終演:16時20分頃予定)
(一角仙人 あらすじ)
鹿の胎内より生まれために一本の角を持つ仙人は、一角仙人と呼ばれた。龍神との争いの末、一角仙人は神通力で龍神たちを岩屋へ封じ込めてしまった。それにより天竺の波羅奈国では雨が降らなくなったために、困った帝は仙人の神通力を奪おうと、美しい旋陀夫人を始めとした一行を仙人の元へやった。
道に迷った旅人の振りをして仙人の元へやってきた官人と旋陀夫人は、仙人に酒を飲ませ舞を舞い、酔いつぶして神通力を奪ってしまう。
すると岩屋が鳴動し、封じ込められていた龍神たちが飛び出し、驚いて目を覚ました一角仙人は、龍神を制しようとするが、叶わず倒れ伏す。龍神は嵐を起こし大雨を降らして、その中を飛び去って行ったのだった。
山井綱雄より一言
私の今年最後のシテ役です。
「一角仙人」は、金春流中興の祖の一人 59世金春禅鳳 作の金春流ゆかりのスペクタクル能。珍しい演目です。歌舞伎十八番「鳴神」の原曲です。
ツレには、なんと、金春流を代表する名手・櫻間金記先生!ツレは通常は同世代もしくは下の世代が勤めるものですが、この能のツレは大切な役であり、かつ有り難いことですが金記先生自ら手を挙げて下さいました!一緒に合舞をします!幼少期よりお世話になっています金記先生との大変に有り難い刺激的な機会です!
そして、まだ拙い芸ですが、長男・綱大(中1)、次男・惠登(小3)も揃って出演します。
狂言は、人間国宝・野村万作先生!最高の芸を拝見出来ます。
皆様のお越しを心よりお待ち申し上げます。
宜しくお願い致します。
山井綱雄
チケット 全自由席
一般 5.000円
25歳以下優待席 2.500円
チケットお申込み:
山井綱雄後援会 TEL:070‐6526‐0270
E-mail:tsunaofc@yahoo.co.jp
