もう、2日経ちましたが、8/14日曜日、中野坂上の武田家のお舞台、武田修能館 にて、観世流 金春流 異流競演ワークショップ 『熱き魂』を開催しました!!
お盆の真っ最中にも関わらず、大勢の皆様がお集まり頂きました。
誠に、ありがとうございました!!
関西では、観世流 片山伸吾さん、金剛流 豊嶋晃嗣さんとさせて頂いた、この異流競演ワークショップ、念願の東京にて、開催することが出来ました。
そして、私の1年前の怪我から助かるきっかけを作って下さった武田友志さん、もう20年の付き合いになる武田文志さん、このお二人との、念願の競演でした。
永い能楽の歴史で、観世流と金春流は、対極の流儀として、ずっとライバル関係にありました。
武田兄弟は、観世ご宗家直系の弟子家、私も金春宗家ご先代と当代の直弟子です。
お互いに年齢的にも色々と流儀内で責任のある立場になってきました。
であればこその、競演でした。
友志くんの長男としての包容力のある器の大きさと、弟の文志くんの暑苦しいほどの(笑 私と同じ)能に対する熱さ。
絶妙の兄弟のコンビネーションです。
そして、真逆の流儀で、全く環境も違ったのに、不思議と違和感がありませんでした。
それから、ご心配される方もあるかもしれませんが、お互いが感化されることはありません。
それぞれの流儀のアイデンティティを守っていくことは、当然の前提条件です。
むしろ、こういうことで、自分のやってきたことが際立つのだと思います。
若い時には出来なかった、40代となった今だからこそ、出来ることなのだと、トークのなかでも話が出ました。
やりたいことは沢山あったのですが、あっという間の三時間でした。
そして、最後の、異流競演仕舞は、刺激的でした!!
型や謡の節は全く違っても、その根底に流れているものは、一緒なんだと。
文志くんのリクエストで、武田兄弟に謡ってもらい、仕舞 知章 を舞いました。
久し振りに、アドレナリンが出ました(笑)!
そして、3人での、仕舞 井筒 と 融 。
型も謡も全く違い、それぞれの流儀のやり方を尊重しつつ、自然と合わせられるところを合わせたり、入れ違ったりして舞いました。
これは、お客様の感想も良かったので、良かったです。
「俺もまた頑張ろう」。そう思える競演でした。
彼らとまたこうした切磋琢磨の機会を作っていきたいと思います。
友志くん、文志くん、ありがとうございました!!
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金春流 観世流 異流競演講座を終えて
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