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Channel: 能楽師・山井綱雄の~日々去来の花~
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鎌倉薪能、御礼!!

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第57回鎌倉薪能、10/9金曜、10土曜日の2日間の日程を、終了しました!


大勢の観客の皆様に2日間お越し頂き、誠にありがとうございました!
m(__)m
心より、御礼申し上げます!
m(__)m

私にとりましても、責任上大変にプレッシャーのかかる2日間でした。

特に、昨日の10日は、本降りの雨となり、開催か、中止か、大変に判断に悩みました、、、

昨日のお客様には、雨のなか、大変にお寒い中での鑑賞となり、申し訳ございませんでした、、、

シテを勤められる宗家金春安明先生は、やりたい、という強いお気持ちをお持ちでした。

そして、開演前の私の解説での、観客の皆様の反応、残念なことに本降りとなってきた中でも、お客様がほとんどお席をお立ちにならないという状況。
このあとに、雨脚が弱まってくるという予報で、これは、やろう!と思い至りました。


特に、能の前半が終わった時点で、弱まった雨脚が強まり、観光協会からも現場の演者さまのご判断に委ねますとのことで、中入で入ってこられたシテの家元と、後見の本田先生と私とで、「どうしましょうか?」一瞬のご相談となりました。
しかし、幕の間から見ると、お客様がどなたも席を立たれない。
それを、家元に申し上げますと、家元は「やろう!」とご判断されました。
私も、同じ考えでした。

賛否両論あるかと思います。

しかし、家元はじめ私達は何とか薪能を皆様にご覧頂きたい!という一心でした。

それほどの決意と覚悟で、私達金春宗家一門は、鎌倉薪能に臨んでいます!

それは、鎌倉薪能が、奈良の興福寺『薪御能』や春日大社『春日若宮おんまつり』での、1000年もの古の間続けてきた、我が金春流のたゆまぬ歩みの延長に位置付けられているからに他ありません。


鎌倉薪能は、ただの野外イベント、野外エンターテイメントではありません。


金春流1000年の、天下泰平・国土安穏の、神事としての祈りと誇りが、そこにはあります。

金春宗家が、不退転の決意で臨まれる理由が、そこにあります。


さて、私個人としては、8/29の骨折以来の現場復帰でした。

舞台には立てませんでしたし、仕事は大して出来ませんでしたが、かなり、神経を使い、久し振りの現場で疲労困憊となり、今日はゆっくり休んでおります。


家元はじめ金春宗家一門の皆さんとお会いするのは、骨折以来初めてでした。

金春流ふくめて、三役の皆様、鎌倉市観光協会の皆様からも、大変な有り難いお見舞いと労いのお言葉を沢山賜りました。


ありがとうございました!
m(__)m


病み上がりで、体力も落ちているので、久々の現場は、コタエましたが、やはり、舞台はいいですね!!


真剣勝負の舞台は、いいなぁ~!!

これが、率直な私の気持ちでした。


そして、本格復帰に向けて、順次、徐々に稽古を再開していきます!


鎌倉薪能、皆様、ありがとうございました!
m(__)m










全身スーツでも、足元は、こんな感じです、、、


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