私の藤嶺学園藤沢高校の恩師・鎌倉 時宗 来迎寺住職 林 学善先生が、私の書き込みに対しての寄せて下さったコメントを、再掲させて頂きます。
我が金春宗家が、奈良の春日大社 ・興福寺で、約千年続く祈りの舞を、奈良の大自然に抱かれ勤められ、全ての自然のエネルギーが舞台中央の金春宗家に集約されていく奇蹟を、目の当たりにした時。
そして、山形県 出羽三山 ・出羽三山神社にて、その自然の凄さと、修験道千年の奥義の一端に触れた時。
そして、世間にはあまり知られていない、時宗 と熊野本宮大社との、深い深い繋がりを知り、昨年の私の会にて、国立能楽堂の本舞台にて、時宗に永く伝来されている本物の時宗「踊躍念仏」(踊り念仏)を目の当たりにした時。
日本人が大切にしなくてはならないものが、何であるかを教えて頂けた気がしました。
そこにこそ、日本人が大切にしなくてはいけないものがあると確信します。
多くの日本人に、そのことに気が付いて欲しいです。
そこに、本当の日本の再生と未来、そして世界への日本の役割とメッセージがあると思うのです。
能楽師の活動とは、そういうことを広めることなのだとも、思っています。
林先生、ありがとうございます!
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このような場に私ごときがコメントを寄せるのは気が引けますが……。
山井先生には、いつも母校のことを気にかけてくださり、そしてお忙しい中「遊行塾」を担当して頂き、ありがとうございます。また、昨年11月6日の国立能楽堂にて「謡曲誓願寺」と「時宗踊躍念仏(踊り念仏)」が悠久の時を経て邂逅……「こんな素晴らしいことがが実際に起こってしまったこと」に、そしてその場にいられたことに感慨無量でした。(さらに、その翌日山井先生は遊行塾に……感動!!!)
さて、古来日本のお寺と神社は「神仏習合」であり、決して対立するものではありませんでした(もちろん今でも対立してはいませんが)。
ご存知のように、特に、時宗宗祖一遍上人は熊野本宮大社で神託を受け、その時点が時宗開宗のときとなっています。もちろん時宗総本山遊行寺は熊野権現を祀っています。すなわち、神道の家柄の山井先生が時宗と関わることはまったく何の違和感もなしです!
コロナ禍の夜明けがようやく見え始めたところでありますが、今年の鎌倉薪能もオンライン配信とのことですね……来年こそ来年こそ、伝統芸能文化が本来の活動ができますよう祈念しております。
鎌倉市 林 学善