一昨日6月12日(木)、札幌市教育文化会館
「金春流と金剛流~下掛りの極み~」
能「加茂」山井綱雄
狂言「武悪」茂山 茂
能「船弁慶 白波之伝」豊島晃嗣
大盛況で終了しました~!
お越しくださいました、満席の800名のお客様、ありがとうございました!
m(__)m
札幌、お客様のレベルが高い!とても、熱心ですね。
晃嗣さんから聞いていましたが、本当に舞いながらそれを感じました。
会場の能舞台もとても立派で、びっくりしました。
そしてそして、今回、お声かけ下さった、金剛流 豊島晃嗣さん、ありがとうございました!m(__)m
晃嗣さんとの競演、とても今までにない感覚の「立ち合い能」でした。
私は、よく他流の方々との競演のことを、昔のプロ野球のオールスター戦に例えます。
うちは、昔のパ・リーグの「南海ホークス」。
南海ホークスの選手は、オールスター戦で、特に巨人の選手相手にはムキになって張り切って全力で戦います。
巨人の選手は、お遊び気分だったりします。
敢えて申し上げますと、観世流宝生流さんのような、「一大メジャー球団」がお相手ですと、こちらは「南海ホークス魂」が燃える訳です(笑)。
しかし、今回は、晃嗣さんのお言葉を借りますと、「同じ『絶滅保護品種』同志の競演」(笑)。
流派をなんとか潰さないように奮闘されている豊島晃嗣さんには、同じ1973年生まれとして、とても「シンパシー」を感じます。
なので、「一緒に頑張りましょう!」という気持ちでした。
公演前日から札幌市へ入り、晃嗣さんの他、狂言の茂山 茂くん、福岡の大鼓方 白坂保行さんと、色々お話させて頂きました。
とても、楽しかった~!
そして、当日の公演に先立つワークショップも、とても楽しかった~!
晃嗣さんとの謡い比べ、舞い比べ。
「松風」の謡い比べ、「天鼓」は二人で同時に舞ったりしました。
これは、面白かった!
そして、夜の公演へ。
今回、お声かけ頂いてから、色々とあれこれと演目は何を舞うか考えました。
そして、「金春らしさ」とは何か?を考えました。
金春流は能楽最古の流派。その心は、祭りごとの心。
1400年も前から、天下泰平・国土安穏・五穀豊穣を、祈り続けてきた。これが、特色。
ならば、我が流派中興の祖・57世金春禅竹作の五穀豊穣の脇能「加茂」にしよう!と思い至った訳です。
そして、本番。
舞台では、いつもと同じ、全力投球で舞いました!
そして、
お囃子も、地謡も、スゴい迫力!スンゴイ気合いでした。
私も目一杯舞いました!
そして、後半の私の勤める「別雷神(わけいかづちのかみ)」。
後の面は、「大飛出」。
この、別雷神 に、私の全ての想いを込めて、舞いました。
本番は、自分で言うのも変ですが、素晴らしかった!
途中で、酸欠で意識が飛びそうになりましたが、、。
そして、晃嗣さんも、スゴかった!!
流派を背負っている気合を感じました。
今回のタイトルは、「下掛りの極み」。
「極み」だったかどうかは、分かりません。
しかし!
下掛りの《心意気》は、目一杯、見せることが出来たと自負しています!!!
豊島晃嗣さん始め金剛流の皆さんともご一緒して、とても親近感を持ちました。
晃嗣さん、ありがとうございました!
出演能楽師皆様、関係者の皆様、そして、当日お越しくださいました、大勢の観客の皆様、ありがとうございました!
m(__)m
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初の札幌公演、大盛況~!
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