昨日のWBSS(world boxing super series)。
乱立する世界王者の、真の世界王者を決めるトーナメント、決勝戦。
『日本ボクシング史上最強の男』と評されている地元横浜の英雄・井上尚弥と、世界のボクシング史上たった7人しか達成していない『5階級制覇』の世界のレジェンドボクサー、ノニト・ドネア。
宮本武蔵の「五輪書」を愛読し、大の親日家のドネアと、そのドネアに憧れ、ドネアのボクシングスタイルを真似ていたという井上。
ドネアは全てを手に入れてきた男。しかし、昨日は最高のコンディション。井上という最高の才能と出会いボクサーの本能で厳しい練習を積んできたんだと感じた。
また井上は、ドネアの『伝家の宝刀』左フックを喰らい、右まぶたをカットし大流血。ボクシング人生初の顔面の傷。しかも、戦後本人が明かした話によると、これ以降、ドネアが二重に見えていたという。それで、よくあれだけ最後まで闘ったのかと思うと、やはり井上は『MONSTER』!
日本ボクシング史上、最高の試合だったと思う!!
11ラウンドの左ボディでドネアから奪ったダウンのカウントが、遅かったとの指摘もあるが、井上の右まぶたの傷も更に深くなってきて、レフェリーによっては、止められていてもおかしくない状況だったので、どちらとも言えないのではないか?
それ以外にお互いに膝から崩れそうになるクリーンヒットを一発ずつ与えて、本当に接戦、そして、死闘であったと思う。
この死闘を、この両者の激闘を、レフェリーですら止めるのが惜しいと思わせる程の名勝負であったのだと思う。
そして、私が一番感動したのが、試合終了直後の両者の抱擁。そして、その後!
グローブを脱がせてもらった井上は、一目散に、反対のコーナーのドネアの元に。
跪いて、ハグ。
そして、ドネアも、笑顔で、我が子を抱くような顔で、ハグしていた。
ボクシングも、『ノーサイド』ですね。
お互いがお互いをリスペストする姿勢が、本当に美しいと感じました!!
そして、丁寧に『礼』を何度もしていたドネアに、日本への大いなるリスペストが感じられ、また人間性の素晴らしさも感じました。
こんな素晴らしい最高のボクサーと、最高の場面で最高の試合をする、井上尚弥ってボクサーは一体どこまでMONSTERになり続けるのか??
凄まじい高いお互いのボクシングの技術力と共に、深く感動しました!!
日本のスポーツ界、最近凄いですね!!
『MONSTER』井上尚弥、世界のレジェンドになって大成功して欲しいですね!!